BINDによるDNSの運用

  概要   named.conf   zoneの設定   動作確認

リゾルバの設定

動作を確認するには、まずリゾルバの設定を行います. リゾルバとは、ネームサーバに接続して欲しい情報を 取得するクライアントのことです。

リゾルバは最初にデフォルトで接続するサーバのアドレスを 知っていなければなりません。このために /etc/resolv.confに以下の内容を記述します.

nameserver	210.191.124.94
domain		fc-lab.com

この設定により、このホストではDNS情報のを参照する場合は デフォルトで210.191.124.94のサーバに問い合わせるようになります。 また上記の設定ではデフォルトのドメインはfc-lab.comとなります。

動作確認

動作しているか確認するためにはnslookupというコマンドを使います.

% nslookup
Default Server:  panda.fc-lab.com
Address:  210.192.124.94

> panda.fc-lab.com
(中略)

Non-authoritative answer:
Name:    panda.fc-lab.com
Address:  210.191.124.94

今回設定したドメインに関する情報が外から参照できるかどうかを 確かめるためには、ルートサーバに接続してみて、そのドメインが 接続されているか以下のようにして確認することができます。 これは、どのマシンで(設定を行ったマシンで)実行してもかまいません。

> server a.root-servers.net.
> www.fc-lab.com.
(中略)
Served by:
- NS.FC-LAB.COM
          210.191.124.94
          FC-LAB.COM
>

このような表示が出ればOKです。

設定したネームサーバの情報が外部から引くことができるかを 確認するにはあなたが使っているインターネットプロバイダが指定した ネームサーバのアドレスに接続して、そこから 自分のドメインのアドレスが引けるかを確認すればOKです。 以下の例ではhibiki.kitakyu-techno-ctr.co.jpで確認しています。

> server hibiki.kitakyu-techno-ctr.co.jp

> www.fc-lab.com.
Default Server:  hibiki.kitakyu-techno-ctr.co.jp
Address:  210.252.0.210

> www.fc-lab.com.
Server:  hibiki.kitakyu-techno-ctr.co.jp
Address:  210.252.0.210

Non-authoritative answer:
Name:    panda.fc-lab.com
Address:  210.191.124.94
Aliases:  www.fc-lab.com
>

このように名前が引ける場合,正しく設定されていることがわかります。

正しく動作しない場合

設定したホストで動作しない場合

named.confかゾーンファイルが正しく設定されていないと思われます。 もう一度これらのファイルの内容を確認して,namedを再起動してください。

外部から接続して使うことができない場合

今回設定したネームサーバが上位ドメインに登録されていない 可能性があります.この場合は、ドメイン名を登録したレジストラに 連絡を取って、登録してもらうように依頼してください.

FC Labのホームへ Copyright(c) 2001 Takeshi FUJIKI All rights reserved.