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netstat の使い方

ルーティングテーブルを見る

netstatは経路情報を見るのに使うことができます。 ルーティングテーブルを見るには -r オプションをつけて実行します。 以下に使用例を示します.

% netstat -r
Kernel IP routing table
Destination     Gateway         Genmask         Flags   MSS Window  irtt Iface
157.3.247.174   *               255.255.255.255 UH        0 0          0 ppp0
192.168.0.0     *               255.255.255.0   U         0 0          0 eth0
default         157.3.247.174   0.0.0.0         UG        0 0          0 ppp0

この結果は、157.3.247.174への接続はppp0のインターフェースを介して 直接つながっており,、192.168.0.*へはeth0を介して直接つながっている ことを示しています.

またデフォルトゲートウェイが157.3.247.174と設定されていますから、 直接つながっている157.3.247.174と192.168.0.*以外のホストに パケットを届けるには,157.3.247.174に渡すように設定されていることがわかります。

コマンドでルーティング情報を設定する方法は 「スタティックルーティングの設定方法」をご覧ください.

TCPのコネクションを見る

以下に示すのは現在このマシンのtcpのコネクションの状態を見るために -t オプションをつけて実行する例です。

% netstat -t
Active Internet connections (w/o servers)
Proto Recv-Q Send-Q Local Address           Foreign Address         State
tcp        0      0 ns:www                  miho.fc-lab.com:1075    ESTABLISHED
tcp        0      0 localhost:2032          localhost:www           TIME_WAIT
tcp        0      0 panda:telnet            miho.fc-lab.com:1066    TIME_WAIT
tcp        0    126 panda:telnet            miho.fc-lab.com:1034    ESTABLISHED
tcp        0      0 panda:netbios-ssn       miho.fc-lab.com:1028    ESTABLISHED

これから、ns(ppp0の210.191.124.94)の80番ポートとmiho-fc-lab.comの1075 ポートがつながっていることなどがわかります。

インターフェースの状態を見る

ホストの各インターフェース通信状態を表示するのには -i オプションを 使います.

% netstat -i
Kernel Interface table
Iface   MTU Met    RX-OK RX-ERR RX-DRP RX-OVR    TX-OK TX-ERR TX-DRP TX-OVR Flg
eth0   1500   0  2607086      0      0      0  2455520      0      0      0 BRU
lo     3924   0   162834      0      0      0   162834      0      0      0 LRU
ppp0   1500   0    32098      0      0      0    41596      0      0      0 OPRU

この結果はそれぞれのインターフェースでの通信量やエラーの発生回数などが わかります.通信状態が悪くなっている場合に、パケットの衝突などでパケットが ドロップした回数なども確認できます。

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